2005年10月13日木曜日

僕のアンチエイジング治療−4

僕が行った治療の実際
僕がアンチエイジング治療に興味を持った時期は、自分自身の体力の衰えを感じ始めた35歳の頃であることは前に述べた。その頃は北海道の地方で整形外科トレーニングに没頭しており、午後は毎日4時間近く2、3件の手術を執刀していた。ほとんど手術が趣味のような毎日だった。手術中は手術着を着て、手術帽やマスクをかぶる。手術室の温度はほぼ裸でいる患者さんが寒くないように保たれていた。さらに、無影灯というライトを常に頭の上から煌々と照らすため、手術が終わる頃には毎日汗びっしょりになっていた。手術後あまりに大量の水を飲むため、病院職員から糖尿病を疑われたほどであった。糖尿病は口渇、多飲、多尿が初発症状だからだ。念のため血糖値を測ってみたが、全く問題がなかった。手術を終えてからの日課は医局のお風呂にお湯をたっぷりいれて、しばしリラックスした。アンチエイジングの目的で新陳代謝を良くするため、必ず冷たいシャワーを浴びて、またお湯につかることを繰り返した。これはアンチエイジング治療目的で推奨される治療法の一つだ。
ここで、僕のアンチエイジング治療を振り返ってみる。
1、新陳代謝を高める。(たっぷりと水を飲む。温浴と冷水浴で汗をかく)
2、有酸素運動。(マウンテンバイク)
3、十分な睡眠。
4、好きなことをしてストレスを貯めない。(手術やスポーツなどの趣味)
5、必要なサプリメントをとる。(クロレラ、マルチビタミン)

何かが違っていた?
上記の日常生活上の心がけを見ると、アンチエイジングの治療としてかなりのレベルまで行われていた。実際、水をたっぷり飲みだしたことと、サプリを摂取してから劇的に体の状態が良くなっていた。当時の僕の生活は数年間、ほとんど病院の中で過ごしていた。北海道の冬は厳しく外の温度は氷点下にの日々が数ヶ月続いた。多くの患者が入院していた病院の中は真冬でも25度くらいと快適な温度に保たれていた。僕の体は知らないうちに寒さに弱くなっており、氷点下の日には外に一歩も出る気にならなかった。歩いて1分もかからない自分の宿舎に戻るのも苦痛だった。ほんの短い時間だったが、一瞬で体がぶるぶると震えだした。暖かい所にいれば何も問題がなかったので、単に体が暖かさに慣れてしまったのだと思った。冬は車で10分の所にスノーボードやスキーをしに行くのが楽しみだったが、寒さに弱くなってからは暖かい日だけを選んで行くようになった。秋にゴルフをしていても雨に濡れると手がかじかんで、スコアがばらつくようになった。さらに、寒い所にしばらくいるとすぐに風邪を引くようになった。これだけ体に気をつけて生活している割に、体が弱くなっていることを感じた。何か根本的な部分で体が犯されているような気がしてならなかった。それが何だったのか気がつくまでに、その後数年の歳月を無駄にした。

0 件のコメント: