2007年8月25日土曜日
男性ホルモンの働きについて
男らしさに関与するホルモン
先日、健康診断の意味も兼ねて、自分の男性ホルモン値を計測してみた。その値は210ng/ml。通常値は200-750ng/ml なので、男性としてはかなり低い。ちなみに女性の男性ホルモン値は6-86 ng/mlなので、なんとか僕も男であることに間違いはない。美容外科医や美容皮膚科医のように対象とする顧客がほとんど女性の場合、ひげがぼうぼうで汗だらだらのいかにも男性的特徴を漂わせていてはいけない。むしろ、中性的な男性のほうが、女性は安心して相談したり治療を受けたり出来る。僕の場合、どちらかと言うとやや中性的な男性に属するかもしれない。美容室に行ったりすると、女性と間違われたこともあるくらいで男としてはやや情けない気もする。
では、男性ホルモンはどのような働きをしているのだろうか?肉体面で、男性ホルモンは筋肉や骨の発達に関わる。また、性欲の維持にも必要であることが知られている。精神面では男性ホルモンが決断力など、男らしい考え方をもたらすとされる。近頃、男性更年期障害の存在が知られるようになったが、その特徴は自信喪失やうつ病などがあげられる。これらの症状はストレスなどが原因で、男性ホルモンが極端に減少した場合に起こると考えられる。
逆に過剰な男性ホルモンが肉体的に及ぼす影響はハゲや濃いひげなど。また、内面的には男性ホルモン過剰になると、怒りっぽく切れやすいなどの特徴が現れる。何事もバランスが必要だが、美容外科医の場合、男性ホルモンはやや少なめほうが良い。それは患者さんを診る医師自身が女性の気持ちをわかる方がよいから。男性的傾向が強い性格の場合、女性の気持ちを理解するのは困難となりかねない。
ゲイ男性と男性ホルモン
さて、中性的な男性と言えばゲイを想像するかもしれない。お隣の国、中国は日本よりもゲイ人口が圧倒的に多い。そのせいか僕と初対面する中国人女性は、僕のことをゲイと勘違いする場合が多い。彼女たちは男性ホルモンが少なく、僕のように中性的に見える男性をゲイと勘違いする。本当にゲイ男性は男性ホルモンが少ないために中性的に見えるのだろうか?答えはNO。ゲイ男性と男性ホルモン低下の相関関係は科学的に証明されていない。ゲイになる仮説は胎児が妊娠中に起こった体内トラブル原因とのこと。つまり、このトラブルの影響で、性を支配する脳領域が阻害され、性認知障害を引き起こしているらしい。従って、僕のように男性ホルモン値が低く、一見、ゲイに見える場合でも実際にはそうではないことが多い。逆に、ゲイ男性は男性ホルモン値が正常で、男らしく見えることが多い。
ゲイ男性にとって美容外科医の仕事はあまり魅力的ではないだろう。何故なら、ゲイ男性は女性よりも、男性と接するほうが好きなはずだから。僕のように男性よりも女性に魅力を感じる通常の男性にとって、常に女性に囲まれた美容外科医の仕事は理想的である。確かに外科医として治療や手術を行う決断力は、男性ホルモンの働きが大切かもしれない。しかし、僕のように必要最小限の男性ホルモン値があれば、美容外科医として何とかやっていけるようだ。
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